赤の女王 2017-02-13 17:46:29 |
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>帽子屋
(ぐっと拳を握って待った後、返ってきたのは"今は"と前置きがつくにせよ満足のいく答え。ひとまず愉快な兎と鼠とこの屋敷、そして目の前の帽子屋を独占しようとすれば不可能ではないらしい。そうとわかると喧嘩に勝ったときのようにスッとして笑顔というには生意気なしたり顔を浮かべるが、せっかく浮かべたその表情も抱き寄せられた胸の中にすっぽり隠されてしまい"うわっ"と素っ頓狂な声を上げ。頬をくすぐる金と赤の毛束にきらびやかな服の生地、チカチカするもので一杯になった視界ではろくに口も聞けずに宥めるような声とリップ音が降って来るのをポカンと阿呆面で受け止めて、パシンと背を叩かれてようやく魔法が解けたように体が動き出すと止まっていた呼吸の分心臓はバクバク浅黒い肌はジリジリ焼けたように熱くなり。しかしやられっぱなしではいられないのが自分の性格。笑いながらまた遠ざかる背に勢いよく向かっていけば、その勢いのまま体当たりのようにぶつかって「だーれがお守りなんかするもんか!俺が世話係じゃどんなアリスも一日で死ぬか逃げるかだ、何たって病院一のクソガキだからさ」囃すように言いながら相手の腹に腕を回してぎゅうっと、抱きしめるというより絞め絞すほどの力を込めておどかされた反撃を。その子供や看護婦泣かせのハグを十分与えてから、耳がまだ少し赤いのを悟られないようとっとと玄関に走っていって「俺を良い子ちゃんに更正させたいんなら諦めな!この国の奴らがまとめてかかっても、女王サマの命令でも絶対ありえねぇから」自分は相手が思っているよりずっと意地悪く狂暴だ。根は良い子だとか希望的観測を抱いているなら大間違いだと、振り向きざまに残念だったなと乱暴な笑い声を張り上げ)
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