赤の女王 2017-02-13 17:46:29 |
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>帽子屋さん
ふふふ、私も月の光を見てるとその日あった嫌な事を忘れらるの。きっと月の光が浄化してくれてるのね。
(見えない月の光を掬うような仕草をして見せながら、同意を貰えた事に嬉しげな笑い声を漏らし。ポンチョのカーキ色もしっとりと夜の闇に馴染み、何だか落ち着く心地で。薔薇のレース部分をそっと手のひらで撫でつつ、瞼を閉じ、深く深呼吸を。不意に届いた言葉には、驚きに目をぱちりと見開き。髪の色を月に喩えるなど、彼女こそが詩人のようで。「帽子屋さんには髪を褒めて貰ってばかりね。本当は少しばかり、この薄い色が嫌いだったの…。曖昧な自分みたいで。でも、貴方に褒められて…髪も、自分の事も少し好きになれたの。」相手の指先から流れ落ちていく己の髪を視界に焼けつつ、そっと空気に溶かせるように小さな声量で普段ならば言わぬ言葉を吐き出して。きっと暗闇が歪む表情を隠してくれるだろう、とポツリと落ちたのは本心。今日も押し付けがましいかも知れぬが、そう思わせてくれた彼女に恩返しがしたかっただけ。だから優しくなどないのだ、と緩く頭を振れば苦い笑みを口先に乗せて。「そんなにいい子じゃないの…。」くるりと背を抜向け、だから気にしないでとでも言うように言葉を付け足し。)
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