赤の女王 2017-02-13 17:46:29 |
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>帽子屋さん
(深く突っ込まれなかった事に感謝し、彼女の大きな手で頭を撫でられる心地よさに暫し瞳を細めて。指し示された屋敷を眩しげに眺めた後、彼女に置いて行かれぬようその背についていき。説明される内容に相槌を打ちつつ、見るもの全てが新鮮で、紹介された床をみてはくすくすとこみ上げる笑いが抑えられず。案内された部屋はまるで宝石箱のように、色んな色で溢れかえり、光り輝いていて。そんな中でも一際目立つドレスに目は自然と吸い寄せられ。きっと女王様が着たらなお輝くであろうドレスは何とも鮮明な赤色で彩られ、ほぅと感嘆の吐息しか溢れず。最近、赤色を見ると何だかモヤモヤするいいようのない不快感に苛まれていたが、今目の前にある赤色は何とも優しく、きっと彼女の愛が込められているからであろう。どう素晴らしさを表現すれば良いか分からず、だが溢れる想いを内に秘めている事は難しく。興奮で上気した頬はそのままに、くるりと相手へ振り返れば、「とても素敵!こんな綺麗なもの、私生まれて初めて見たわ!」と弾む声音で伝えて。幼い子供のように純粋に輝く瞳は、直ぐにドレスへと視線を戻し、夢見るようにじっと眺め。)
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