赤の女王 2017-02-13 17:46:29 |
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>アリシア
___(忘れてしまっているなら仕方がない、忘れていないなら知ることが出来る、何とも簡単に捉えていたようだと実感したのは問いかけを聞いた後の彼女の反応を見た時で。答えにくそうな表情で言葉を探る様子はそれ以上の追及なんて出来るはずも無く、言葉は返さずに頭を左右に揺らしてからティーカップに残る紅茶を飲み干して。組んでいた足を降ろせば反射的にカツンとヒールが音を鳴らし、腰を下ろしていた身体を持ち上げて、先ずは彼女の傍へ歩み寄り。腕を伸ばせばワシャワシャと少しばかり大雑把な手つきで頭を撫でて「未だ誰にも披露してないんだ。アンタが第一号。今回のドレスはとても力が入ってるから見せびらかしたくて仕方がないよ。……ついておいで」勿論、彼女が何をどう甘えると言うのか、その真意も覚えているはずの名前を隠すのかもわからなくて。それでも落ちかけた空気を持ち直す為に提案を上げたこと位は気づくことが出来、撫でるのに触れた手を引き戻してから自身の住まう屋敷を指さして「赤の城と比べちゃったら狭いし物もゴチャゴチャしてるんだけどね」アハハと楽しげに笑い声を上げては冗談のような軽口で邸を説明し歩き始め。「ほら、三月兎が芸術家って話はしたでしょ。アイツってば絵具とか何だとかってその辺を汚して行くんだ__困っちゃうよね」肩を竦ませてはペンキが垂れ落ちたことを示すような床を”あんな風に”と笑い交じりに紹介して、語りながら足を進ませれば二階の一室の扉へ手を掛けて「此処がアタシのアトリエ。一番良い所にいるトルソーが着てるのが今作っている女王陛下のドレス」春夏に向けた軽さを持つキラキラと光るドレスを示しながら「中々気に入る赤色が見つからなくて探すのに苦労したんだ」作るドレスも帽子も、自らの手を掛けたものはどれも自慢で誇らしい、そんな気持ちが見える声色で言葉をつづけ)
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