赤の女王 2017-02-13 17:46:29 |
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>蜥蜴のビル
蜥蜴のビル――そう、ただのビルじゃないのね(生き物に詳しいわけではないが歩みとは別に緩慢に揺れた尻尾は蜥蜴よりは犬猫の感情表現に近く思え、と言って尻尾を振ったから喜んでいるわけではなさそうだと意味合いを汲むところに呼び名の訂正と共に名乗られれば瞬き一つ、当然のように頭につく“蜥蜴の”は冗談ではなくそれが正しいと言わんばかりなのが妙におかしくクス、と隠せない笑い混じりの声で頷き。城に近付くにつれ薔薇の匂いが濃くなる錯覚、拾いきれない囁き声をBGMに相手の自己紹介を聞けば担ぐ梯子や作業服にも納得がいき、歩きながらぐるりとこの庭園を改めて見渡せばその仕事量と質に「わぁーお」と一言。一周して再び相手を見たところ調度目線が寄越され、悪人面と言えなくもない笑みにもやはりにんまりと笑ってみせれば「ありがとう、憶えたわ。あたしは……そうね、首なしにならなかったら名乗ってあげる」一旦言葉を切ってから、人差し指を喉元で横に引き先ほどの首刎ねの会話を持ち出して)
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