赤の女王 2017-02-13 17:46:29 |
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>グリフォン
(涙の湖と確かに聞いた。誰が流した涙なのかは判らない、その涙は喜びか哀しみかさえも。そんな他愛なき疑問も溶けて消えてしまいそうな場所を見つめる背中を見つけた時は既に小走りであり。手には何故か見つけたバイオリンを、もう片手には瑞々しく熟れた赤い果実を、静かな対面を美しい景観として心の鏡に映してしまうのもきっと素晴らしいには違いないのだが木の陰からそろりと姿を現して。案内してくれた上に名前を、居場所を告げてくれた彼に何と声かけるべきか悩ましさで嘆息こぼれそうになるも密かに奥へ奥へ押しやり。端正な横顔を出来るならば驚かせたくは無い、唇開き名を呼べば_とそんな刹那でバランスを崩し危うく湖の中へ落ちかけ。驚きと安堵でお腹の底から福々笑いが込み上げ、次には「 グリフォン、僕だよアリスだ。会いに来たよ、僕も屋内では息が詰まりそうだった。」と自然に語りかけており。)
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