赤の女王 2017-02-13 17:46:29 |
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>白兎さん
(漸く隣に並んだ時、時計を取り出した相手の表情は険しく、向けられた視線は更に厳しさを増しており、思わず背筋をピンと伸ばして。「えっと、つまり個人を区別する名前とはまた異なるんでしょうか……」人を人と呼ぶように、自分は今アリスという枠の中に入れられているのかもしれない。それならば、完全にとは行かずとも納得が出来る。自分の考えに確信を持つために尋ねると、続けられた言葉に顔を顰め。「それは、僕がアリスなら、彼処へ帰らなくても良いと?」戻れるように、と前向きな言葉のように言われたそれは、自身にとっては決して耳触りの良いものではなく。寧ろ、その裏側に希望を見出すと、正面へ戻された相手の視線を奪うように前へ回り込み、答え聞くまでは離さないと言わんばかりにその腕を掴んで、海を思わせる瞳をじっと見つめ。)
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