赤の女王 2017-02-13 17:46:29 |
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>赤の騎士
ッあ、勘違いしては駄目よ?貴方が時計を預けてくれたから、そのせいで騎士様が遅刻なんてしたらいけないと思って……だからね、その、代わりにって。そう、代わりに私の時計を預けるだけなの!
(こんなにどきどきと心臓が痛いほどに高鳴るのは一体いつ振りだろうか、緊張とも照れくささとも一言では形容しがたい複雑な感情で全身に余計な力が入っていくのが自分でも分かり気紛れにと髪を弄る指すら小さく震えてしまう有様で。そんな強張りも相手の笑みを見れば不思議なほど柔らかに溶けていき、ほっと詰めていた息を吐き出しながら喜んでもらえたことに対する安堵から表情を緩めると緊張が解けたからか今度は酷く照れくささを強く感じ始めてしまい。じわじわと頬が熱帯びていくのを感じながら思わずテーブルに手をつくと同時に勢いよく立ち上がり、一体誰に言い訳をしているのやら、珍しく酷く狼狽えた様子で言葉を紡ぐとそうして昂った気持ちを吐き出してから僅かに震える唇をきゅっと結んだまま静かに腰を下ろし。「__でも、ね。本当に代わり程度に使ってもらえればそれでいいの。後は……そうね、もし預けた時計を返して欲しくなった時は、そちらの時計を返してくれれば私も察するわ。貴方、きっとそういうことを言い出すのが苦手そうだから」未だ頬に赤みこそ残るものの大分落ち着いてきたのかふうと息を吐いてから言葉を続けると少し気になっていた事柄について触れ始め。胸元に今も輝く相手の時計、優しい彼がこの先この時計のことで困ってしまった時の一つの合図としての意味合いも渡した贈り物には込められていたようで、つるりとした時計の輪郭を指先でそっと撫でてから視線を相手に戻すと少しだけ寂しさのような、影の残る笑みを静かに浮かべて)
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