赤の女王 2017-02-13 17:46:29 |
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>赤の騎士
……そう、よかった。秘密って、他の人の口から洩れてしまうと途端に価値が落ちてしまうものだもの。
(真面目な白兎の口から秘密が漏れてしまう可能性は低いとは思いつつも、やはり信頼しあう者同士の間であればそれも多少緩んでしまうもの。そんな危惧が杞憂に終わったことにほっと胸を撫でおろし表情を緩めると秘密、なんて言葉に重ねるように唇に人差し指を当てて見せてからそっと部屋のクローゼットの方へと進んでいき。「あら、なら食べられない贈り物はいらなかったかしら?……白兎さんのところにお手伝いに行っていた理由がこれよ、どうぞ開けてみて頂戴」要望のエッグタルトはまたの機会にでも作って持っていこうか、なんて頭に留めつつクローゼットから取り出してきた紙袋と共に相手の元へと戻れば少しだけ意地の悪い冗談を交えながらこれまでの秘密の全ての根源を静かに差し出して。白兎の元へ手土産を持参した時とはまるで違う胸の高鳴りは緊張からなのだろうか、言葉の軽さに反して酷く力の入ってしまう身体を自覚しつつも紙袋を渡してそのまま席につけば、少々落ち着かない気持ちを静めようとするように揺れる三つ編みを片方手繰り寄せ指先でその毛先を弄んで)
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