赤の女王 2017-02-13 17:46:29 |
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>赤の騎士様
そう、絶対ではないのね。何だか大きな部屋って慣れなくて。出来れば住み込みで何処かで働ければ…と思ったけど、難しそうね。
(そっと視線を落とした先、綺麗とは言えない己の服と靴が目に入り。まるで場違いな裏方が表舞台にでも立ってしまったかのような心許なさで。きっと広い部屋に一人でいると色々と考えてしまうのだろう、顔を俯けたまま、苦い笑みが口元にのぼり。優しい世界に、まるで真綿でジワジワ締められそうな恐怖感、己の存在意義とは何か。不意に思考の海に投げ出されたような覚束ない感じ。何かに急かされるように仕事云々を彼に聞いてはみたが、この脆弱な心を見破ったかのように、やんわりと諌められ。どうすれば良いのか不意に迷子にでもなったかのように、不安がどっと押し寄せ。己の意識せぬ所で瞳は不安げに揺れ。彼の優しい冗談に思わず、くしゃりと顔を歪めそうになるも、ぐっと奥歯を噛み締め、軽く頭を振る事で己の自制心を働かせて。無意識に腕のブレスレットを一度撫で、顔を上げると紹介された扉へピタリと視線当てて。)
……そうね、少し急ぎ過ぎたかもしれないわ。仕事はおいおい紹介して貰おうかしら。──ここが、赤の城。女王様ってどんな方かしら。
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