赤の女王 2017-02-13 17:46:29 |
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>シェリー
(最初こそ同意の言葉を紡ごうと口を開きかけ、そうして飲み込んだのは涙が頬を伝っているその丁度を見てしまったせいで。喉まで出かかった声はその場で止まり、情けない話だ。泣かれてしまえばどうすれば良いのかが解らずに戸惑い瞳が右往左往と揺らめいで、しがみつくその体を抱きとめて上半身を屈めれば宥めるため背を軽い力で擦り「……大丈夫だ、これが最後の別れと言うわけじゃない。だから、女王陛下も寂しがらずに送ってくれたんだ」懐いてくれていた、アリスが離れることは寂しいことだろうと想像は容易い。その上で二人の幸せをと考え見送ってくれたと考えを働かせては寂しがる少女を励ますための言葉を考えて、結局は口下手、考えるだけ考えて喉を通らずに口篭るばかり。頬を流れた涙の跡を指先で拭って「今まで、俺とお前は離れていた。だが、こうして会えている」髪を指で梳くように頭に触れて。手に持っていた籠を受け取るように片手で持てば「首に手を、」いつもみたいに、と促してからもう片方の腕で彼女の体を抱きかかえ「今度は、今までと反対になるだけだ。会いに行きたければいつでも言え。……飛んでいけば歩いていくより早い、飛ばすに歩いていけばプレゼントも見つかるだろう。だから大丈夫だ」寂しさに震える心を少しでも無くせればと、再び歩き始める中でゆっくりと言葉を綴り)
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