赤の女王 2017-02-13 17:46:29 |
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>芋虫
はい、居ますよ。
(図書館で借りた小説を数冊テーブルの上に積み上げ先ずは赤い装丁が目を惹くファンタジーの表紙を開き、主人公が己と近しい年齢という設定と見知らぬ世界に迷い込んだストーリーも相俟って感情移入は容易く、紙面に並ぶ文字列に楽しく目を進めていたのだが途中知らぬ単語が散見され、理解出来ぬまま物語を解することは難しいだろうと腰を上げた正にその刹那扉を控えめに打ち鳴らす音が耳朶に触れて。併せて耳に滑り込んできた男性の声は優しく穏和な響きを持ち、大きめの声量で返事をしては改めてしっかり立ち上がり急ぎ足で部屋の出入口へと。扉を開け放つと目の前には眼鏡の奥に柔らかな光を宿す金色の瞳をした男性が居て、気の所為か紙袋を抱える彼を中心として胃袋を刺激するかのような甘い香りが鼻腔を擽り、そわりと我知らず落ち着かない心持を自制しつつ用件を尋ね。)
こんにちは。僕にご用ですか?
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