赤の女王 2017-02-13 17:46:29 |
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>グリフォン
(彼女にはやはり死の影が忍び寄っていたのか。謁見した際に見たのはすっかり瘦せ細った痛々しい姿、案じる彼の声。様々な思いが脳裏に押し寄せ、彼女を喪う時をこうして耐え忍んでいるであろう目の前の人物と国の面々の心中も考えるに痛ましく二の句が継げず。「ありがとうグリフィ、可笑しな事を訊いてしまったね。君だって言いたくなかったろう、大切な人がああしているのだから。」楽しい筈のおもてなし時間に重い話題を出してしまったのを恥じ入り、そんな自分に甘んじないようにと「続きは彼女と直接話をしてみるよ。きっとあの人にも守り隠したい事があると思うから。僕に出来ることがどれだけ細やかでも…」毅然とした口調で何かを決意。少しずつ分かってきたのは大真面目な大人の態度の後に可愛らしい素顔が見え隠れしているという所。赤面を見たのでもないのにいじらしいその様子にもうすっかり遠慮もなんのそのでついには前方から密着しない程の空気感でふんわり抱きしめて。「変は褒め言葉だよ、明日にでも大道芸人になったって良いくらいだ。今君は戸惑うだろうけと許してくれるかい、僕にも全て言葉で表すのは難しいんだよ。」名残惜しむように腕解き、凡ゆる出会いと出来事が彼に安らぎをもたらすようにと額に額合わせ小さく祈り。)
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