赤の女王 2017-02-13 17:46:29 |
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>芋虫
褒め上手だね、照れてしまうな。……僕はいつか赤の国から離れてしまうのかい、大人になったら、それかもっと大きな出来事で。
(真っ直ぐに向けられる眼差しはこそばゆく、半生の中で身に受けた凡ゆる眼差しの中でも何処か父親を思わせるようなその瞳に合わせていられなくなったらしい。元の世界、この一言で照れから一気に現実が押し寄せ。時折見かける幼きアリス達の中でも年長であり、後三年もすれば夢見る子どもではいられなくなる身。赤の女王には訊いてはならない、友人にも。そんな心配の種を目の前の人物に開いて見せるのは如何かと臆する自身を引き止めようと唇震わせ、そして悟らせまいと下唇を密かに結び。与えられたアドバイスにはたと動き止め、笑って欲しいと勝手ながら願う人_正確に言えば人々だが、あの苦しそうな咳き込み、実直謹厳な姿を崩すまいとする真っ直ぐ過ぎる背筋がちらつき目を伏せて。「先生、先生ならどんな贈り物なら心を締め付ける糸が少しでも柔らかくなると思うのだろう。心から楽しいと一時でも思えるのかな。例え高くて険しい崖に一輪だけ咲く花がそうだとしても、僕はその人が望むのなら傷だらけの手で登っていくよ。」伏せていた目を段々と元に戻しては絶え間ない望みを正直に語り。)
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