赤の女王 2017-02-13 17:46:29 |
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>フラミンゴ
__俺は大好きやよ?ふーちゃん…(手を退けた先、伺い見れた顔はまるで彼が手掛ける遊具のように鮮やかな色に染まっている。その表情を見れば好意的に思われている事は火を見るよりも明らかではないか。そう、納得出来たならどれ程良かったであろう。幼い精神の己はどうしても、彼からの言葉が欲しいと喚き訴えかけてくる。それをぐっと奥歯を噛み締め、唾と共に飲み込んでしまい。引き寄せられた場所は既に慣れ親しんだ彼の肩口。片方の頬をべったりくっ付けるように擦り寄り、きゅっと背中へと腕を回し。甘い砂糖菓子と彼の体臭が混じった芳香は否応もなく、鼻腔をくすぐる。その香りにちょっぴりセンチメンタルな気持ちに浸り。彼が言ってくれない言葉を敢えて己から告げては、そっと瞳閉じ数秒彼の温もりを堪能する。これ以上、我儘を言って彼を困らせてはいけない、己の中の何処にあったのか少ない自制心をこの時ばかりは発揮し、そっと背に回した腕を離し一歩二歩と後ろへ下がれば彼から距離を置いて。そのまま、ニィと口角持ち上げては、クルリと背を向け、相手がこの微妙な空気に不安に思わぬよう、常の軽い茶化したような口調で言葉を綴って。「俺からの愛の言葉なんて、あんまり貰えへんねんで?こう見えて一途やもん。良かったなァ、ふーちゃん」ケラリ、と笑って見せては今日の本来の目的を達成すべくすいすい人混みの中を歩いて。数歩先に出ては”早うおいで”と手招きを。綿菓子に振りかけられる光の粒はまるで星屑のよう。熱心に見入っては、そのフワフワした物体が己の手首へ風船として括りつけられる。くるくる、自分が動く方向にほわりと宙に浮きながら付いてくる風船。それに夢中になっては、無駄に彼の周りを踊る様にクルクルと回って「見て見て、ふーちゃん!綿菓子が浮いとる!」上機嫌に告げては反対の方の手で彼と手を繋いで。「他のお菓子も買って早う食べよ?」と繋いだ手を揺すりながら喋り)
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