赤の女王 2017-02-13 17:46:29 |
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>フラミンゴ
別に、上手に案内して欲しい訳やないもん。みんながふーちゃんのええ所知らんって思たら嬉しい、なんて言うたら嫌いになる?(言葉で態度で此れ迄にも、大好きアピールをしてきたつもり。其れなのに、当の本人に十分の一程も伝わっていない様に感じては、遣る瀬無さにしょんぼり肩を落とし。現に己だけが彼の時間を欲していると知れば、沸き立つのは喜びばかり。だが人との接し方に距離感を取りあぐねている彼の様子を知っているからこそ、素直に歓喜を示すのは申し訳がなく。絡めていた腕をくいっと引っ張り、俯きがちに問い掛けを。彼に嫌われたくない、だが試す様に口にしてしまうのは、未だ相手にほんの少しでも好かれている自信がないから。然し、こんな暗い雰囲気など己の性分には合わず、ぱっと顔を上げては常の様にカラリと笑って、返答がくる前に「じゃあ、ふーちゃんは俺ンもんで決定やね。全部これから先の時間も俺が貰たるもんね」自己中心的かつ餓鬼大将のように尊大なまでに言い放っては、にしし、と笑いを洩らす。”焼き餅焼き”などと告げられてしまえば、調子が良いものでころりと機嫌は急上昇。まさか双子と遊んではいても、話す内容は殆どフラミンゴの事だったと知ればどのような反応をするのか。何だか其れを知られてしまうのは恥ずかしく、双子から話が漏れなければ良いのに、と切実に思い。「俺も寂しかったんやで?でも、ふーちゃんにも寂しい思いさせてたんやったら堪忍やで」お詫びの気持ちに、と労わるようにサラリと彼の滑らかな桃色の髪を撫でて。緑が生い茂る森の中、不意に現れ出たのは甘い匂いを纏った大きな平屋。パチパチと驚きに何度か瞬きを繰り返した後、促されるままに店内へ足を踏み入れる。流石この国一番のお菓子屋、目に映るのは何れも見たことのないような様々な種類のお菓子たち。ふらりと匂いに誘惑されるように一つの棚へ近付いては吟味し始め。視線は誘惑に揺れる様に彷徨うばかり)
わぁー!めっちゃ、凄い!あ、薔薇の形のキャンディがあるわァ。こっちは、チョコレート!ふーちゃん、何れがええかなァ。
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