赤の女王 2017-02-13 17:46:29 |
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>蜥蜴のビル
水の中じゃあ撫でるのも一苦労よねぇ。あたし、このくすぐったい声が好きなの(体を起こした相手の言う水中花の言葉に浮かぶのは噴水の底に咲いた花々、魚のようだと思ったがずばりな名前をしていると思えば薔薇の萼片を指先でくすぐり、随分儚いがくすぐったそうに可憐な声をあげる薔薇にくすくすと自分もくすぐったそうに笑って「だってメイドってアリスに対して畏まっているんだもの。それに、人前で眠るのってなんだかいや」不思議そうに頭を捻られればつまらなそうに、更に言葉を続ければ珍しくしまった、という風に小さくはっと息を飲み。他人に晒すべきでない部分を零した事は全くもって失態であるがそれ以上顔に出す事はなくほんの数秒だが奇妙な間のあと「花が良いの」パチン、と別の薔薇を切り取って強引に話題を打ち切り。薔薇を少し持ち替えて次の狙いへ鋏を伸ばすと一言褒めたのが利いたのか植物というのは剪定の意味を理解しているのか、多少渋るように茨が動くものの手を弾いたりといった抵抗は見せずパチン、パチンと鋏は進みその音が案外癖になってきて。四、五本の薔薇をバケツに入れれば生垣の出来を見る相手から感謝の言葉、見ればその表情は柔らかく笑んでいるので急に背筋にくすぐったさが走り身震いのように肩を竦めればそれに気付いた薔薇がからかい気味に笑い出すので手近な薔薇を軽く指で弾き。剪定が終わればもし切り花を貰えるなら花瓶を探そうと思っていた、だがこのあとの事を相手が口にすれば瞬き「まさかそれも貸し、なんて言わないわよね」そんな事を言われるなんて少しも思っていなかったため、剪定する薔薇を探す手を止めて首を傾げ)
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