>>ラミー 意地悪、だなあ(ラミーの傷から舌に伝わる薄い血の味に酷く喉が渇く。血も流れない爪でつけられる傷はじんわりとした痛みを伴って、痛いと嫌がる程でもないから余計に煽られる。本能のままに噛み付けばまた機嫌を損ねかねないことは自分でも解る、とここまで褒美を待つ犬のように思え、ぐっと奥歯を噛み締めるとラミーの右手に傷がつかないように柔く噛み付いて)