>白 腹が減った俺はな、ねちっこいんだよ。 (未だ一滴もその喉を潤すことのない血が己の爪の触れる皮膚のすぐ下で隆々と流れていることにゾクゾクとした一種の欲情を味わいつつもあまり表には出さず、ただただ一言、そう呟いて。爪を押し付けバツ印をつける、そんな意味のない動作にも自分の焦らすようなねちっこさが現れ)