♦️ ♣️ ❤️ ♠️ 2016-11-29 01:00:01 |
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>蜥蜴
…は、女王陛下ねえ。王族様に僕が手を貸すとでも?僕に皆を喜ばせる意味なんてない、喜ばせたいのは僕のアリスただ一人…彼女さえ幸せなら、蜥蜴の首が道に転がろうがどうでもいいんだよ。
(騒がしい群衆は恐らく捕えられた囚人なのだろう、暫くの間眠り続けていた己にとってその中に知り合いなど要るはずもなく片耳を指先で閉じ辟易とした様子で溜息をつきながら相手に向き直るとその言葉に思わず肩を竦めて。女王陛下、相手が主人と仰ぐその存在は眠りにつく前の数度程度しか顔を合わせたことはないものの己を孤独の不死身の体に至らしめた王族の家系のものならばその者達の良い方向に物事を向けてやる義理など勿論なく、嘲笑う様にその言葉を復唱すれば視線を逸らしながらかつて己をこの身に貶めたかの王族の一人を想い。自分の想いはあくまでかのアリスのために、それ以外に囚われるものなど何もなく、歩みを進め相手のすぐ目前まで進み出れば相手のシャツの胸倉を引き寄せながら低い声を放ち。)
――…もう一度聞いてあげよう、蜥蜴。君が知っている此度の生者の情報を聞かせておくれよ。…ああ、答えなくても構わないよ?その時は君の首が涙の池を泳ぐのを一緒に眺めようじゃないか。最も君の眼が映すのは水底だろうけどねえ。
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