語り部 2016-11-11 07:32:53 |
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>死神
は、―――(死の淵を覗いた。一度目は苦しく、二度目は熱く、三度目はただただ暗闇の中に呑まれ、どこか遠くで私の名前を呼んで無力を嘆く声を聞いた。死の淵に立った。死の淵から足を踏み外した。死の淵から―――図太く、生に固執して無様に起死回生を繰り返すのが白雪姫のストーリーである。淡く光源として煌めく月明かりに反射する一つの刃が此方に今にも降り下ろされようとしている剣よりも遥かに早く届いたのは硬質な何かが勢い良く砕ける無機質な音を鼓膜で捉えてからの事、その衝撃で生じた風が長い黒髪を掬い取り軽くふわり、と靡いたならバッグカチューシャである花と真珠を通したアンティークゴールドの細いチェーンが軽やかな音を鳴らすだろう。まるで吹き荒れる暴風、否、神風の如く目前の敵を退けた圧倒的な力を前に瞠目するのも束の間。動物と心を通わせるしか特筆すべき能力もなく(序でに言えば運がすこぶるいい面だけだろうか)無力な身では到底突破出来ない状況も「彼」とならば、と。先程とは異なり今度は九死に一生を得た心地で差し伸べられた手に自らの手を重ねるのは、地獄に垂らされた蜘蛛の糸にすがる亡者と同じ無様な姿に写るだろうか。それでも、構いはしない。漸く運が此方に向いてきたと未だ周囲に敵が蔓延る惨状から脱してはいないものの余裕のある笑みを口許に乗せると表情を引き締め、首を一度強く縦に振って応じ)ええ、平気よこのくらい。生憎、生まれてこの方一度も死の神(貴方)に微笑まれたことはないのよ――それよりお願い、私を町の外へ連れていって。この騒ぎを止めなきゃいけないの
(/絡みありがとうございます。お返事が遅くなってしまい申し訳ありません……!!! PLPCともども未熟者ですが、宜しくお願い致します。)
>セレネ
止めて止めて、顔を上げて! 命の恩人に頭を下げさせるなんて鬼みたいじゃない、ほら、顔を上げて背筋を伸ばしなさいな!(姫としてはお転婆で、尚且つ、性格的に人を下に見るという行為が生理的に受け付けない傾向があるせいだろう――即座に平伏すその仕草に文字通りギョッとした表情を作り出せばそれはみるみるうちに困惑したよう眉を八の字に下げ、いまも辺りを徘徊しているだろう遠くの敵に聞こえない程度の声量に加減しつつ両手で身振り手振りを加えて制し。しかし先程の勇猛果敢な一面とは真逆のその印象につい入っていた肩の力や緊張すら崩れ去り、ふ、と呼気を漏らすよう一笑を溢したのを合図に口許に手を宛がってゆるやかな笑声を立てて。それがすぐに収まると落ち着いた語調にて自らの胸に片手を宛がって名乗りを上げ、静かに相手へと手を伸ばし拒まれないなら静かに掬い上げて握手を交わそう。そうしたあとも離さずに相手の瞳を見据えながら言葉を選びつつ自分の胸の中で既に確定している事柄を説明し、声として発信するなかで決意を強固なものに改め、きゅっと引き結んだ唇からは意思の強さを伺い知ることが出来るだろう。 伝えたい事をすべて伝え終え、触れていた手を離してゆっくりと立脚を果たせば森の方角へと視線を据え)
私は白雪。皆には白雪姫って呼ばれてるわ、宜しくね、セレネ。―――本当に? そうしてくれるならとても助かる、…見ての通り私にはなんの力もないから。でも、それでも、もし貴方を含めた生きている皆が私の代わりに剣と戦ってくれるなら――私はその盾になる。そして約束する、私は必ず皆を勝利に導くわ。
こんな騒ぎ、誰かが止めなきゃいけない。……なら、私が止めたいの。このまま訳も分からないまま死ぬなんて絶対に御免よ。…どうせ死ぬなら私は戦って死にたい、死に場所は自分自身で選ぶべきものだもの―――けどそれには相応の危険が伴うわ。ねえ、それでも着いてきてくれる? セレネ。
>主様
(/色々とご配慮頂きまして本当にありがとうございます、一覧表のお陰で皆様の状況を知ることができました……!!すこしずつ、皆様と絡めていけたらと思います**)
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