…はあ (数時間後、夕刻になりかけた茜色の空を見上げれば一つ溜息吐いて。黒いものの正体、それは猫だった。あの後頭の上に落ちてきたので少し離れたところにジャケットと共に置いて来て。この時期寒いだろうから、本当ならばもっと温かくしてやりたいのだが、あいにくそんな服は持っておらず。そろそろ戻ろうと静かに立ち上がって目を閉じ)