紫色の花魁 2016-10-10 10:42:47 |
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男の花魁を扱う(一流に育て上げた遊女達の隠し子のみが居るため、花魁以下の者は居ない。故に高級店で有り、花魁と呼べぬ程に芸や学などを身につけることの出来なかった男児は処分されていた。)高級店「松ノ木」。
そこには最上級の位、太夫の名をを持つ三つ子の花魁が三人居た。
生きるためか、それとも本当に遊郭で生きることに生きがいを見いだしたのか、本人達の才能か定かではないが禿や新造の頃から「美貌」「教養」「芸事」「書」どれをとっても一流であったのだ。
この遊郭より逃げる手段はただ一つ。
結婚相手として高額な値段で身請けされること。
勝手に逃げ出せば追われる身となるのだ。
松ノ木には上客が三人居た。
それも。
いつも同じ一人の太夫を買い、太夫からも拒まれぬ上客が。
しばしおまちください。
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