導く者 2016-10-08 17:22:13 |
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▽ 募集
└ 小狐丸(優遇)/鳴狐
▽ 提供
└ 盲目少女(後の女子高生)
▼ 物語
──時は今から数百年前、大きな邸の片隅に神を祀る小さな祠があった。邸には十数人の使用人と「神崎家」の人間が住んでおり、そこら一帯では霊力を持つ家だと有名な名家であった。
なんでも祠は神崎家の祖先が建てたものらしく、神崎家では「凶暴な白狐が祀られている」と厳しく伝えられていた。神崎家の末娘である小鈴は生まれ付き目が見えず、両親からも疎まれ離れで生活していたのだが───ある日不思議な夢を見る。「出してくれ」と涙を流す白い狐の様な耳を持った和装の男性。見えない筈の少女の目は、はっきりと、その濁った瞳を捉えた。
霊力だけは桁外れな小鈴は直感的に祠の主だと気付く。お付の使用人の目を掻い潜り、這い蹲って祠へと辿り着いた小鈴は祠に貼られていた札を剥がしてしまう。それを知った両親は小鈴を殺めようと暗殺を企てるが、祠から出られた白狐が尽く邪魔をして失敗をする。元々妖や神の中でも強い力を持つ者故か手出し出来る者はこの世に居らず、周りの者達は段々と離れに近付かなくなる様に。
そんな反面、白狐と少しずつ仲良くなった小鈴は流行り病にて突然、その命を散らしてしまった。齢はたった17年程。白狐は唯一の理解者を失い、悲しみに暮れ自ら祠に閉じ篭った。
すると、今迄栄えていた神崎家は流行り病や妖の手によって滅びてしまったのである。白狐は栄枯を司るのかは未だ定かではない。
そんな、引き篭もり白狐と神崎小鈴の生まれ変わりである女子高生が現代で出逢い、妖退治をしながら仲良くなるお話。
きっかけは現代。物語は神崎家、次期当主として持て囃された神崎鈴音の掃除から始まる。蔵の整理を任された鈴音は一振りの立派な刀剣を見付け、手に取る。一瞬だけ懐かしい様な、悲しげな気持ちになるも祖父の元へとその刀剣を運ぶ事に。
祖父が話してくれたのは数百年前の出来事。誰もが知らない筈なのに、文献として事細かに残っている事に疑問を持つも鈴音はしっかりとその言葉を聞いていた。鞘には何重にも御札が巻かれており、少々息苦しい様な印象だった。
泥棒を叩くくらいにはなるだろうと祖父から譲り受けた鈴音は無造作に刀剣を放置。そのまま気絶する様に寝入ってしまう。ふと目を開けると薄暗い空間にぽつりと立っており、中心部に真っ白な毛並みをした和装の男性が蹲っているのが見えた。
鈴音は声を掛けるも男性は聞こえていないかの様に繰り返す。「──小鈴、」と。その名を聞いた瞬間、鈴音は心臓を鷲掴みにされた様な痛みに立っていられなくなり、目を覚ますと現代の自分の部屋の中であった。
否、一つだけ違うのは刀剣に巻かれていた御札が無くなっていること。焦った鈴音は小さな物音に飛び退き、部屋の中を見渡してみれば────夢で見た男性がかなり不機嫌そうな表情を浮かべて立っている。声を掛けようと口を開き掛けた瞬間、───こ、す、ず…?そう男性の口が動くのをしかと見た。
涙を浮かべて飛び掛ろうとした男性に、反射的に蹴りを入れてしまったのは申し訳ないが仕方が無い。元々女系家族寄りで父と祖父、弟以外の男とはあまり会話もしない鈴音が驚かないという選択肢は微塵もなかったのである。小鈴ではないと知った男性は無愛想で乱暴、時稀に此方を心配してくれる様な奴だった、と後に鈴音が語るが未だこれは先の話。
その頃、全身真っ黒な服に身を包んだ少女がビルの上で風に吹かれていた。八重歯が可愛らしいその少女は黒く小さな玉を握り潰す。「さあ、足掻け。神崎家の子孫、そして───。」
以来、妖に襲われる様になった鈴音を男性は嫌々守る事に。男性からすれば小娘、という認識ながらも顔は小鈴と瓜二つの鈴音、どうでもいいなんて思えないのが本音である。鈴音も元々持っていた身体能力を生かして攻撃術を学ぶ事になり────。
そんな狐の様な男性と、めげない女子高生の甘そうで甘くないお話。
▼ 規約
└ロル数御相手様との相談。確定苦手
└一ヶ月連絡無しの場合キャラリセ検討
└遅レス大歓迎。忙しい方でも
└主の妄想の産物とロル練に付き合える方
└非常識、サイトの規約守れない方御断り
└気に入らない部分等は御指摘を!
└恋愛の有無は今後の展開で
└似非問いません。初期設定さえ合えば〇
└相性重視の為先着不可
▽ 小狐丸 → 神崎小鈴、神崎鈴音
小鈴は優しくて芯の強い女だった。目は見えなかったが浄化の力に長け、盲目をものともしない肝の据わった良い女。
鈴音は五月蝿い。が、死なれたら困るからってだけで助けてる。ただ、鈴音の作る油揚げ料理は美味い。
▽ 神崎小鈴、神崎鈴音
(小鈴)強く優しい妖だった。いつも話を聞いてくれ、戦闘では安心して背中を預けられた。人間って脆くてごめんなさい。貴方と共に過ごしたかった───。
(鈴音)生意気!けれど悪い奴ではない。言い方はぶっきらぼうだけど、力はあるし何かと気にかけてくれる。
▽ 流れ
封印を解いてしまう辺りから。霊力が高くても戦う術が無い鈴音は妖に襲われても対応出来ず、小狐丸と共に生活を送る。徐々に鈴音が力を持ち始めるのに対し、段々とお互いの棘が丸くなっていけば───
という感じになります。メインとしては戦闘、物語重視ですが恋愛要素も若干取り入れられたらな…というイメージをしております。
尚、参加希望は豆ロルで構いませんのでキャラ口調でお願い致します。多少原作と異なる分には気にしませんので!小狐丸をメインに考えていたので物語は小狐丸向けです。鳴狐の場合は少々変更点があるかと思いますのでご了承下さい。
良縁を願い募集とさせて頂きますが、長々と失礼致しました。
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