悪魔 2016-07-30 21:15:58 |
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確かにお前を倒すことは出来ないが、再び封印することなら可能な筈だ。( 目細め )…お断りだ。俺はお前の玩具じゃない。自分の手首にでも噛み付いていろ。――力さえ健在であれば、俺の術など怖くないとでも言うような口振りだな。…で、それが人に物を頼む時の態度か?「退け」じゃない。退いてください、と言え。( 爪先から逃れるべくじりじり足先動かし )
先日は素早い反応を有難よ。謝意も気遣いも、有難く受け取った。…まあ、そういう訳で、お前の制止が無い限りは此処に居座り続けてやるから、その旨を精々覚えておくこったな。――その後、日常生活の方は多少落ち着いたのだろうか。年末は繁忙期を迎える所も多いだろうから、今からその様子ではさぞ先が思いやられることだろう。今頃、ちゃんと眠れていると良いんだが。…俺の方は、今が比較的ゆとりがある分やはり来月は忙しくなりそうだ。( 遠い目 )
進展といえば、本編について少し確認したいことが…。このまま一晩を越した翌日は、早速行動を起こしたいと考えている。そこで、詳細はまた追々話の流れに添って伝えるべきか、或いはある程度事前に展開を決めておくのが良いか…お前は何方の方が好みだ?――ふむ。ならば少しは日光浴でもした方が健康的か。この際、お前も付き合え。( にや )…馬鹿な。俺に限ってそんなことは…。…、そういうお前はどうなんだ?( 首筋に指先這わせ )いや、大袈裟だな。グーで殴らないだけまだ紳士的だと思えよ。(理不尽)
…。そうだな。狡賢く狡猾で、そうやって人を陥れるのが巧みなところはまさに神話どうりなんじゃないか。
(酒の力を以てしても相手の思考を攪乱させるまでには至らず、敢え無く目論見は外れる形となり無念の溜息を一つ。酒を使った駆け引きは自信があっただけに、何の得も得られないまま奇しくも彼の方から会話を打ち切られてしまえば残る悔しさと屈辱感を持て余し足元へと視線を背け。取り付く島も無い以上此方が腹を括るしかあるまいが、大人しく口を噤むのも癪なもので一言冷やかな皮肉を返し。ふと、動きのある気配。不意に立ち上がってみせた彼のその意図を続く言葉で理解すればあまりの臆面の無さに毒気を抜かれる思いでまじまじと相手を見詰め返し。度々耳につく吃逆が昂ぶる神経を余計に逆撫でするようで、遅れて湧き上がる苛立ちが眼光を鋭くさせ敵意すら感じられる睨視を一度は向けたものの。交渉時には上級悪魔たる隙の無い明敏さを確認している分、寝床をめぐる程度の口論でこれ以上無駄な労力を使うのはうんざりなのが本音で、何かと文句を垂れながらも重い腰を上げると、廊下を隔てた向かい側の寝室へ渋々案内し。ダウンライトの薄暗い光源に照らされた部屋は私室と同じく簡素ながら整頓が行き届いており、其処に悪魔を招き入れると自分用の寝具にクロゼットから予備の毛布を引っ張り出し。嫌がらせを混ぜた捨て台詞を忘れず、毛布を小脇に抱え特に引き留められなければ早々に部屋を立ち去ろうと。)
何だと?何処まで厚かましいんだ貴様は。少々もてなしてやれば付け上がりやがって――
……今回限りだ。眠れば少しは魔力も回復するだろう。…ではまた、太陽が天頂に上る頃に起こしてやるからそのつもりで。
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