悪魔 2016-07-30 21:15:58 |
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俺を驚かせることが出来たなら、その時は――褒めてやるよ。
また、謎を深めるようなことを。…その言い様からして、真名も知らぬ内はアンタを封印することも難しい、か。確かに骨が折れそうだ。( 溜息 )だが、俺の目的が達成された後は、悪いがアンタの自由を保障することは出来ないぞ。再封印…望む所だ。
はは、そんな事に気を揉むとはお前らしくも無い。飽きが来ればこうして展開を相談するなり、話し合えば良いだけの事。忙しいのは分かっているつもりだ。それ以上、謝るな。( でこぴん )気遣いにはいつもの事ながら感謝しよう。お前も人の心配ばかりしてないで、上手く休息を摂れよ。( ぽん受けつつ )
そうは思わないがな。描写には俺も色々と模索しているところさ。毎度纏まりがなくてすまない。――それと、念の為告げておきたいことが。…本編では好きに小道具を使わせて貰っているが、お前も他人の部屋だからといって遠慮は要らない。必要なら、部屋の家具を増やすも動かすも、お好きなように。
…お望みであれば塩もトッピングしてやろうか。( 真顔 )ほう?それは何年後になることやら。見物だね。( くす )
――昔ほど、蝋燭の灯りに頼る時代じゃなくなったのさ。この程度で不満を垂れるようでは、陽の元に出れば灼き尽されてしまいそうだな。
(向けられる好奇の視線を背面に浴びながらも気付かぬ素振りで悪魔の訪れを待ち。相手の動きに目を光らせているのは己も同様、零れ出る微かな呻き声を耳敏く捉えると切れ長の双眼を細めくすりと微笑み。何世紀も眠らされていたのならば知りようも無い文明の変化。陽光には劣るが照明としての質は近年で格段に向上しており、不必要になった燭台の灯りを吐息吹き掛け消火すると、頭上、電球灯の小振りなシャンデリアを仰ぎ見ながら軽口を叩き。外套を背凭れへ脱ぎ捨て、相手に続きテーブルを挟んだ真向いのソファに腰を降ろせば、聞いた名を記憶するようぽつりと復唱。会話の流れからして恐らく偽名だと見当付けるが、敢えて実名で返すのはほんの気紛れか否か。何れにせよ職業柄本名を名乗るのは久しく、物憂げに下方へ視線を投げ遣った矢先、視界端に映る小型冷蔵庫を見てある企みが脳裏に閃き。腰を屈め其処から取り出した洋酒入りのボトルを相手の前に翳してみせながら気前よく酒を勧める裏には、あわよくば相手を酔わせ、都合の良いように交渉を持ち掛けんとする魂胆が有り。だが、悪魔にアルコールが効くかどうか。はたまた悪魔が酒を喰らうかどうか、流石の己も知らぬ所で、試しに反応を窺い)
ふ、やはり呼び名の一つはあるのか。カイエ――覚えておこう。俺の名はフィルと云う。今ではそう呼ばれることも少なくなってしまったが、必要であれば好きに呼べ。
――…さてと。何にせよお前の復活は俺にとっても悦ばしい事だ。…カイエ。記念すべきお前の復活に、祝杯をあげないか。
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