悪魔 2016-07-30 21:15:58 |
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では、その格の違いとやらを実際に見せて欲しいものだな。お前の全力が見られる日を楽しみにしている。
――力づくがお望みか。…良いだろう、荒事は苦手じゃない。その気になれば、お前をもう一度封印することだって出来るんだぜ。…正体が知れないのは些か口惜しいが。( ぽつり )
謝罪など無用だと言っているのに。…まあ、背後へ伝達しておこう。俺の方は、盆も明け再び忙しい日々に戻りつつある。早くて二日に一度といった頻度になるだろうか。短文ならば先日のように即日で返せるんだが…。( 眉下げ )ただ、お前のロルが返し辛いと感じたことは無いぞ。綺麗な描写さ。アンタの下に着くのは癪だが、見習いたいくらいだな。
他人の傷口には練りからしを擦り込むのが俺のやり方でね。文句があるのなら弱みの一つでも握ってみろ。( 抓り返し )――長文になるのは一向に構わない。その分、此方も長文になるかもしれないけれど…今のところ、互いに適度の文字数を保てているんじゃないか。
ほう?それを聞いては何もしない訳にもいくまい。いずれその口から正体を吐かせてやる。…とはいえ、呼び名も無いのは不便じゃないか?――…まぁいい。そうと決まれば、部屋まで案内しよう。
(関節を捻った手応えは今も掌に残っているが、声も上げず、笑みさえ深めてみせる悠然とした佇まいは、まさに高名の悪魔たる所以なのだろうか。その力が未知数である程に魅了されていく中、大切な駒であり相棒ともなる彼を現時点で呼称する術が無いのは些か不自由に思い。ともあれ、悪魔の機嫌を損なう結果とならなかった事だけが幸いで密かに安堵の息を漏らしつつ用済みの書物を小脇に抱えると、相手を先導すべく緩やかに歩みを進め。地下から地上を繋ぐ細い石段を、燭台の灯りを頼りに登り詰めた先で待ち受ける木製扉。外部からの侵入を阻む為取り付けた南京錠を外し其れを開くと、刹那、橙の色味を帯びた室内灯が暗闇に慣れた網膜を眩く刺激し、細めた双眸で周囲に視線を這わせ。事務所兼自室である其処は、最低限の家具を拵えただけの簡素な一室。窮屈に聳える書棚には数々の魔術書が整然と並べ立てられており。今回もまた召喚に使用した書物を一冊納めると、案内役も務め終え静かに一息、目に留まった白革のソファをそれとなく“客人”へ目配せつつ。)
…狭苦しい所だが、適当に寛いでくれ。
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