少女 2016-06-28 15:55:26 |
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>ジョーカー
【ノーネイム】――AHA!意地悪なんてするからよう。んふふ、すっぱい顔もきゃんわいいワ(差し出した苺を啄んだ彼が途端に酸っぱさを訴えると悪戯をしたつもりは無かったが現に悪戯成功のような状況になっている事で楽しそうに言葉を弾ませて、向けられるパーティと言う響きの何と甘露なこと。魅惑に溢れる甘ったるくて素敵な響きにゾクゾクゾクと体を震わせて、頬を突かれれば彼の指を滴り経由するように自身の頬にも苺の雨が一滴、それをそのまま選択肢の答えを待つ彼に考える間を数秒ばかり作り上げ。その間はジーと逸らすことなく覗き上げるように彼の顔を眺めて「――きぃめた!ゼンブしましょ、そーしましょ。最初は私とジョーカアちゃんだけの秘密のお茶会、お日様沈む頃に招待状を皆に届けるの。きっとキィっとみんな出て来るわ、だぁって美味しいベリータルトがあるんだもの。A-ha!星空見える頃には役無しさんがタルトの匂いに釣られてやって来るのよん。なんて素敵な星空の散歩かしらぁ」赤色滲む彼の指先を手に取れば野苺を食べる時のようにハグと躊躇い無くギザギザ尖る歯を立てて「選ぶなんてちっちゃいことしたくないの。楽しい事はぜーんぶしましょ!」歯形の残る指先を犬猫の様にペロリと舐めてから手を離し、なんとも我儘傍若無人の言葉をご機嫌と口遊みながら再びベリーを摘み取り着物の袖口へポイポイと入れて)
【ディザイア】ジョーカー、君が望むなら幾つでも。あぁ、そうだ――君と夢を語る時間を永遠にする為ならば時計に頭を下げても構わない(余韻引き摺るのは食欲として執着する甘みを摂取したのではなく、触れ合いとして彼の熱を体感したからか。今だって引っ張る熱はチョコレートを触れるだけで溶かしてしまいそうなほど夏の日差しに負ける事無く熱く脳を茹らせる、ソファへ倒れる彼へ視線を送りつつ何よりも自身の心臓を掴み引っ張り出したのは自分の語る夢を聞きたいと言う要望。何よりも愛し大切にする言葉の羅列を求められるほどに嬉しい事はこの医者にとって無いにも等しく、浮かべる表情は嬉々と破顔。目尻を細め口角を上げ歯を見せるように浮かべる笑顔、時折手振りなんかを添えながら、自分にとって少々苦手意識の強い彼へ自尊心の高さが邪魔をして彼じゃないにせよ中々頭を下げる事ができないにも関わらずそれを犠牲に出来る程と言う自分にとって今がとても楽しいのだと言う事を表現し、伸ばされる腕のその先、彼の手を自分の手で支える様に取れば彼の手の甲へ口付を一つ「”いつまでも少女でいるわ”なんて馬鹿な、あの子の一番の玩具。――詩的な世界の籠に囲うにゃ勿体ない。」ギと音を立てるようにソファへ足を掛ければそのままソファへ押し倒すように自身もまた倒れ込み「あの子がいない今だけ、焼き付くまで見せて。俺の羨むストロベリーカラー」何時もと違う角度の流れる彼の髪は自分とは又違うグラデーション、香り立つ苺のような胸を焦がす幻想。飴細工のような艶の髪は指先を這わすだけで収集癖を募らせる、もう片方の手で彼の持ち歩く拳銃を借りればその銃口の先を彼へ向けて「夢を語ろうか。俺の今の夢は――綺麗なストロベリーを持ち歩いて、浴びる達成感と足を引っ張る後悔に埋もれて地上の愛に縋ることだよ」口にするのもなんと馬鹿らしい、羨みを憧れに抑えきれないのは狂った医者の性癖か。”BANG”と引き金を引く振りをしてはトンとそのまま彼の胸元へ銃を置き返して)
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