少女 2016-06-28 15:55:26 |
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>レディ
HAHAHA!素敵なお菓子の中にひとつ意地悪なスパイス入りを混ぜるのがゲーム、甘すぎるレディが悪いのさ――んん?そんな意地悪ピエロにも差し入れはくれるのか?
(愛くるしい笑い声と鼻歌混じりの己の台詞をBGMに帽子のカゴへジャグリングさながらにポンポン野苺を放り込む。その手つきは苺狩りそのものより"がむしゃらに野苺を摘む男"らしいモーションに重きを置いているために熟れた実はジャムのように潰れ指も帽子も赤まみれ。その指でツウと唇をなぞれば真っ赤におどけた化粧の出来上がり、自分を呼ぶ彼女の方へ愉快な顔で振り向くと差し出された艶々の一粒を器用に啄んでは舌を痺れさせる酸味に嫌々と首を振り「――ん、残念、ハズレが当たった!レディの言う通り砂糖をまぶしたタルトにしなくちゃ食えないなぁ……山ほど作って役あり役なし無礼講のティーパーティーでも開こうか。それともたった9人ぽっちのタルトパーティー?朝から晩までタルトを詰め込んで、誰の腹が最初にはち切れるか勝負しようか?」少女の模造品たる自分もまた気まぐれ気ままな移り気気質であるために、あれだけ盛り上がっていた賭け事の話題も酸っぱさと共に喉元を過ぎれば綺麗さっぱり忘れてしまい。次なる提案にゆるりと目玉を回して逡巡しながら候補をひとつふたつと指を立てつつ挙げていき、真っすぐ伸びた2本の人差し指で柔らかい頬をツンと挟めば「――それとも?マイリトルレディ、キミとオレだけの"秘密のお茶会"なんて響きもなかなか甘くて素敵だろ?」お兄さんとして悪趣味な遊びへ誘った後はうっとりとろけるような紳士的なお誘いを。舐め取った果汁で爽やかに痺れる舌先を巧みに操り囁きかけると散らばる野苺を踏むのも気にせずニィと身を乗り出して選択を求め)
>ディザイア
(舌先の熱に触れれば小さな砂糖屑など瞬きする間にただの唾液へ。それなのにいつまでも甘い口内は日頃吐き出す甘言の糖度が染み付いているのだろうかと刹那の息継ぎさえ惜しんで彼の甘味を直に味わい、喰い合うように重ねた唇が名残惜しくも離れた頃にはクラリと視界が歪むほどの酸欠と恍惚に足の先から帽子の先までどっぷり浸っている始末。眩暈に酔っていたところをもたれていた背中まで剥がされてしまえばすっ転ぶように側のソファーへ倒れ込み、頭に溜まった血の色をそのまま透かす頬をパタパタ仰ぎながら興奮あるいは酸素不足に不安定に揺らぐ声で「――なら一体全体何にすりゃぁ良いんだドクター?メルヘンな夜間飛行か砂糖菓子付きのお人形劇か、あいにくココにはお子ちゃま向けの言葉しか詰まってないんだ、アンタのロマンを代弁するにはちょっとばかりオツムが足りないのさ。」弾む呼吸をそのままリズミカルな語りに変えて、帽子を押さえていたほうの手でコツコツとこめかみを突っつきながら崩れるような笑みで歌うのはもっともっとと貪欲に言葉を求める催促。「アンタはこの国一のお医者だDr.ディザイア。金平糖はキラキラ星、ピエロは粉砂糖掛けのストロベリー、アンタの舌は何だって甘ったるく改造できる!さぁて、そこでリクエストをひとつ――お次はオレを甘いロマンチックに染めてご覧。」甘酸っぱい野苺のように、甘美を引き立てるひとつまみの物足りなさや羞恥と呼ぶには恥じらいが足りない胸のつっかえから視線はミントチョコレートの双眸ではなく真白に始まり朱へと色付く髪のほうへとずらしながら、ねだるのは自分の為だけに作って貰う夢語りの言葉。ぐずぐずとろけた砂糖のキスとオーダーメイドのロマンの原液、どちらを浴びればより強い愉悦に沈めるのだろうかと想像しては落ち着きを取り戻した胸も再びワクワクと騒ぎ出してたまらず、玩具を欲しがるようにハグを求めるようにだらりと相手へ腕を伸ばし)
>レノ
Foo!お次は辛ぁいミントより刺激的なメリーゴーランド!グルグル回ってバターになるまでたっぷり遊んで貰やぁいいさ!
(パカンパカンとクラッカーそっくりの愉快な音を立てて放つのは砂糖菓子のピストルから撃つキャンディの弾丸。お菓子な森にてチョコレートの幹を削れば甘い芳香が、ミントの葉っぱを貫けばヒリリと鼻が痛むほどの刺激が香る飴玉の雨で逃げているのかただ歩いているのかもわからない役なし達と一方的な鬼ごっこを繰り広げていれば、轟音と共に遠くに現れたのレモンソーダの髪を持つ彼。遊具に喩える掃除機に負けじと華やぐ高笑いを響かせては役なしが彼の側へ向かうのを待ってから一斉に頭を打ち抜いてやり「Hello!Mstr.クリーン、サプライズプレゼントは気に入って頂けたかな?働き詰めじゃぁ体に毒だ。息抜きに愉快なお遊戯でもどうだい?」倒れ伏すそれらの後ろからおどけた一礼と共に姿を現して、仕事なんか放ったらかして遊ぼうと言葉巧みに悪い誘いをかける声音は純粋な少年をたぶらかすように悪戯に甘く)
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