――この現代のごくごくありふれた社会に、まったくもってごくありふれぬ存在がちまたを騒がせていた。【大怪盗ブルー】が弟の【大怪盗パープル】を連れ夜の町を自由奔放に駆け、楽しみながら大泥棒を繰り返していた。あるときはド派手に、またあるときはひっそりと――必ず現れるときには青のバラと共に予告状を送りつけるらしい。二人の名は【大怪盗collars】
「三億円の値か…フッ、このブルーダイヤモンドのティアラは頂いて行くぜ…!アデュー、ブルーガールズ!」
…未だに警察達は把握しきれておらず、特別にカラーズ専門課がおかれた。
メンバーは有名な探偵と警部が二人。なごみ探偵【松野おそ松】、専門警部【松野チョロ松】…そして。リーダーの松野一松。
「けーいぶ、おなか空いたよ俺ー。捜査の前にごはんいかなーい?」
「まったく君と言う奴は…和ませられるからごはんくらいはいいが」
「………ひひ、……暫くは俺の正体には気づきそうにないね…。」
世界を揺るがす大怪盗カラーズ…しかし、その存在を狙う不思議な愉快大怪盗団が増えたのである。
まるでピエロのような姿の【大怪盗イエロー】と…両家のお坊っちゃまのように高貴な【大怪盗ピンク】。二人は突如としてカラーズの前に現れ、一度だけカラーズの狙うお宝を横取りし勝利。以降ライバルとなったらしく。この二人においてもカラーズ専門科が担当し捜査している。――二人の名は【大怪盗リトル】。
「あっははははー!俺ねー、かおばくはつするんだよ!にげないとあぶないよ!」
「フフッ、イエロー兄さんさすがだねっ。お宝はいただいたよっ。」
――いまだ町は静まることを知らないようである。
れすきん。