あああ 2016-03-27 01:20:07 ID:90fbf01fd |
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「……と、言いたかったのだろう?校長。しかし残念かな、諦めていただかねばならない……ここで死ぬからだ!」
入室したスキンヘッド女は、一族の「子」階級の構成員「"尼僧"のカエデ」であった。
かの一族には厳格な階級制が敷かれている。支配階層にしてただ一人の指導者「親」。現場指揮官階層「子」。末端構成員の「孫」である。「孫」の階級においても常人が抗しうるには困難とされる一族、上位階級たる「子」はただ一人とて絶望的な脅威だ。……ことに、この場においては。
「服従の立場を身をもって知るがよい、校長。」
次の瞬間、校長の体が天井に叩きつけられた。その校長の真下には、瞬間移動めいてカエデの姿があった。ヒュン……ヒュン……妖艶な演舞を思わせる、滑らかに蠢く両足が風切り音をたてている。緩やかな動きは常人にしか見えぬものだ。その両足はフードプロセッサの刃めいて素早く振るわれているのだ。校長は一瞬のうちに五体へ打撃を受け、意識を奪われた。
「新入生、次は貴様の番だ……たかだかカメラ1台で我が一族を相手取るとは……無知蒙昧の極み!」
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