カオス 2016-02-14 01:32:52 |
通報 |
>じゅうしまつ
…えっ!あ、うっす!!じゅーしまつがそう言うなら…
(最初こそ相手が塗り薬を塗ろうとしてくれたことに嬉しそうに笑っていたが小鳥の微かな震えと共に相手の手が止まった事に僅かに首を傾げた。小鳥の声までは勿論自分の耳では聞こえない。しかし相手が一瞬切な気な表情を見せたのを視界に捉えるとここは相手の言うとおりにしておいた方がいいかと判断し、いつもの陽気な笑みに戻っている相手へこくんと頷いて相手の手元から塗り薬を掬い取ればそれを小鳥の怪我した部分によくなれーっと念じながら塗ってやり終え、そして優しくタオルで大人しくしている小鳥を包み「じゅーしまつのおかげできっとこの子よくなりまっする!!!ありがとーっ!!」そう言葉を紡ぎ、ふとそこでやっと相手の満月に近づいている影響か、多少変形しつつある手に気がつきあの時の切なげな表情の理由がやっと自分の中で予想がついた。相手が先程遠慮した理由が大方わかるともやもやした蟠りがすとんと胸の中に落ち、にへらと頬を緩めれば相手の方へ躊躇いもなくぎゅう、と抱き着き)
>おそまつ
え…っ!!!えっえっ!なに今の!!すっげー!!!魔法っ?!魔法っ?!!本当に今ので良くなるっ??!
(相手の無償という言葉にぱっと顔を上げたのも束の間。パチンと鳴る指、優しく小鳥を包む相手の手にぱちぱちと瞬きを数回繰り返す。そしてそろりと小鳥を見やると小鳥の羽に浮かび上がった小さな紋章にまたぱあっと表情を瞬かせて。相手が人外だということは勿論理解していたがこのように能力を見るのはこれが初めてのこと。改めて目の当たりにした非現実的なその瞬間に相手の治るという言葉ですら自分の耳には非現実的に聞こえてしまう。が、自分の頭を宥めるように撫でてくれている、兄そっくりの優しい相手が治ると言っているのだから治るんだろうとなんとか自分を納得させつつそれでも相手の方へきらきらとした瞳を向けて何度か本当にこれで大丈夫なのか確認を取ると同時に「おそまつすっげー!!僕じゃこんな風にできなかった!!!ありがとーっ!!!」とお礼も言ったりと忙しなく表情をころころと変え)
トピック検索 |