ココロの住人 2016-01-20 03:09:44 |
通報 |
君は何も悪くないのに、そんな顔をさせてしまってごめんね。
(暗闇に慣れた目に入った表情は闇に溶けそうな様相で、一瞬間をおいてから穏やかにそう言って。「寂しいのは俺の問題で、自分で解決するはずが君に押し付けてしまった。大切にしてるつもりで、沢山苦しめてしまってごめんなさい。寂しいのは、君のせいじゃないよ。縋ってしまったのは俺の甘えた気持ちが原因。君をこんな風に苦しめる事も、会う事も最後にしたい。お別れしても束紗君が笑顔で過ごせる日が一日でも多く、幸せが未来永劫続く事を誰よりも願ってる。一緒にいる時間や君を思い出す瞬間全て俺の宝物だった。今まで優しい気持ちや言葉、居場所をくれて本当にありがとう、これで俺の話は終わり。」言葉を探しながら話し終える頃にはすっかり満天の星空で、遠くに光る街頭や車のライトが混ざり合った美しい夜景が二人を包み込んで「花火、一緒に観てくれてありがとう」そう告げると先にベンチから立ち上がって、握られていた手を一度握り返してから離して。)
トピック検索 |