(いつまでもすれ違った視線の行方を追うのは諦めて、知らない間に握り返されていた手元へ顔を向けると可笑しそうに笑って。リビングの次は廊下、寝室、洗面所と掃除機を移動させながらテキパキと片づけ、一通りかけ終わればスイッチを切り掃除用具を閉まって。相手の様子を伺いに部屋へと戻れば名前を呼んで、掃除に励んでいる姿を楽しそうに眺めて。)