ココロの住人 2016-01-20 03:09:44 |
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(さり気なく耳に入ってきた言葉に微笑み「そんなの俺もだよ。」と返しながらも視線を逸らされたのをいい事にジッと視姦して。キッチンに向かいながら「久々の甘い空気に当てられたかな」と先程の自分の様を思い出し独り言を零しては苦笑いを浮かべ。「まぁ、そうだね。俺も好きな人の事は自分だけが知っていたい...ていうのかな?独占欲みたいなのはあるよ。」硬い表情のまま告げられた本音に可愛らしいなと笑を零していれば、チラチラと視界の端にうつる指先の滑る感覚が擽ったく笑って。「え!写真...!?」思わず頬が引き攣るのを感じながらも向けられる熱い眼差しに負け、「束紗君なら...」と最後には了承して。「そうだね、海外だとシャワーだけって所も多いみたいだから..そう思うと日本に生まれてよかったな。」と少しグローバルな例えになってしまい自分の発言が何故か恥ずかしくなり「あ、今度温泉とか行けたらいいね」とお風呂繋がりで切り出して。「大歓迎だよ。束紗君が1人やきもきしている姿も可愛けど...あまり抱え込まないでね。それが俺からの願いかな..ってそれだと今の時点でも何だか抱え込ませてるって事になるよな、あれ?えーとなんて言えばいいんだろう」と偉そうなことを言っておきながらそれはどうなんだろうかと言葉のボキャブラリーが無い事を露呈してしまい急速に顔に熱が集まるのを感じ「あ、の...最後のはちょっと忘れて...。つまり束紗君が好きってことで、それは君が君である以上変わらないし、君が思っている事全て打ち明けてくれたって俺はその全てを受け止める覚悟でいるってことを言いたくて。」となんとか顔の熱を落ち着かせちらりと相手の目線に自分の視線を絡ませて。「なんだろう...幸せなんて言葉じゃ表しきれないけれどそう思う。今まで好きとか愛してるとか...バカバカしいなんて考えていた時もあったけれど束紗君と出会ってからその言葉の意味を少し感じ取れた気がする。」とふと昔の自分を思い出し感傷に浸るように呟いて。)
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