ココロの住人 2016-01-20 03:09:44 |
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嗚呼、どこに付けようかな。
(相手からも強請る言葉を受け取れば思わず口角が上がりゴクリと喉を鳴らし、と不意に目の前の距離が縮められ自分の首に温かく柔らかな物が触れる感触にピクリと指を動かしてしまい、同時に呟かれた言葉に「へぇ?...そんな事しといて否定するんだ...クスッ」と相手の耳元へと唇を押し当て響くように囁き。もっと、彼が欲しい と何度唇を重ねても減るどころか増していく欲求に自分自身怖くなりながらも抑えきれない気持ちや胸の高鳴りが煩くこだまして、それが聞こえないよう目の前の彼の声や身じろぐ音に耳を集中させて。「...どうして、俺が君を離せると...思う?」瞬間彼を不安にさせてしまったんだということを思い出し、また気付けば胸が苦しく言葉を詰まらせながらもそう返し「俺は君が居ないと駄目なんだ...なんてこんな薄っぺらな言葉だけじゃ君が不安に思う気持ちを払拭出来ないだろうけど..もっともっと束紗君に伝えたい気持ちいっぱいあるのに、どうしてだろう..上手く出てこないんだ。」抱き締めた片方の腕を解き少し震えた手で相手の頭を優しく撫でて。「あ、そうだ...前にね試供品を配られた事があって、それの香りとそっくりなんだよ」いつだったかそんなこともあったなぁと 女性用の試供品を男の自分に配られたという事と香りの印象が強く残っていていた為思い出し独り言のように言って。シャワーや指の動きや泡が流れていく感触に擽ったく感じながらも はーい と楽しく思わず笑って。「そう...伝わったみたいでよかった。またこんなこと言うのは...気持ち悪いと..思うかもしれないけど...君の全部が欲しいんだ、全部知りたい」と包み隠さず自分の気持ちを吐露するもやはり恥ずかしく段々と言葉が尻すぼみのように消えていって。)
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