どろろん 2016-01-06 21:12:09 ID:102ea816a |
|
通報 |
第2話
「おじいちゃん、お待たせー。今から晩御飯の準備するから、椅子にでも掛けて待っててね。」
「あぁ、そうさせてもらうよ。」
この未生という女の子は、私の部屋の隣に母親と二人で住んでいるご近所さんだ。
歳は15歳だったか…。この子と最初に会ったのが5歳の時だから、もうかれこれ10年の付き合いになる。私はその時77歳だったから、87歳になったのか…。私も老けたな。
私が一人暮らしなもんで、まぁ、私がこの子の面倒を見てると言うよりこの子が私の面倒を見てる訳だ。
この子の父親はこの子が3歳の時に亡くなったらしい。母親はこの子を育てる為、女一人で頑張ってきた。偉いものだ。
「おじいちゃん、晩御飯のカレーの準備出来たわよー。」
「あぁそうかい。では頂くとしよう。」
「母さんの作ってくれたカレー、美味しいわよー。」
「あぁ、未生ちゃんや。冷蔵庫から刻んであるネギ取ってくれ。」
「ネギなんか取ってどうするの?」
「カレーにかけるのさ。」
「ええええー!」
「ん?おかしいかい?」
「おかしいわよ!絶対変よ!!」
「そうか。でも、ワシはネギが大好きなんじゃよ。」
「…。信じられない!変なの!!笑」
「そうか、変か、アハハ。あ、それから…」
「何?」
「冷蔵庫の奥、見てごらん。」
「?あ!プリン!!!」
「晩御飯の後、未生ちゃん、食べなさい。」
「キャー、嬉しー!あ、これ、未生の好きなルシュのプリン!!」
「そうだったね。さぁさ、晩御飯にしよう。」
(続く)
| トピック検索 |