っ……あのさ、名前で呼んでもいい? (自分の不安は杞憂だったのだとわかれば嬉しそうに頬を緩めるも、赤面する様を見れば無理やり押し殺そうとしていた相手への想いが堰を切ったように溢れてきて。駆け出して数メートルほど進んだところで相手を振り返るとほんのりと頬を染めながら提案し、それから「守沢さんって他人行儀だし……千秋くん。だめ?」と様子を窺うように小さく首を傾げてみせて。)