……ありがとう。 (渡された連絡先を至極大切そうに財布の中に仕舞うも、このまま相手と関わりを持っていて良いものか未だに迷いがあるのか、浮かない顔で駅の方向へと歩き始めて。あれから一年が経ち、相手も自身の人生を着々と歩んでいるのだと思うとどうしてもそこに自分という存在を加えてしまうことに対して抵抗があり、「そのうち連絡するから」と曖昧な言葉で誤魔化してしまい。)