―いないのか…そう、か…。 (相手の様子に気づき声をかけようとしたそのとき、再び先程までのような様子に戻った相手を見ては渋々言葉を飲み込んで。それからしばらくして、料理を食べ終えると同時に改めて相手に恋人がいないことを思えば反射的に安堵してしまい、そんな自分に気づけば困惑気味に己の胸元へ手を添え密かに小首を傾げるも「……そうだ、デザートはいるか? 」とすぐに調子を戻し、相手に笑顔でメニューを見せて)