……いたんだ。 (最初は相手の返答にほっとしていたもののその後付け足された言葉に表情を翳らせては、みるみるうちに胸の内に黒い感情が渦巻いていき、ぽつりと零したきり寂しげに目を伏せてしまい。しかしそれからこちらに話を振られると慌てて表情を取り繕い、「俺はいないよ。女子の友達は多いけど、そういう対象と思われてないんじゃない」と小さく肩を竦めてみせて。)