そうね。……行こっか。 (差し出された手を握り返すと、少しだけ後ろ髪を引かれるように躊躇った後緩慢な足取りで廊下へと出て。他の面々に姿を見せて安心させた後は荷造りを手伝わなければ、と冷静にやるべきことを考える自分がいる反面、どうしようもなく離れがたく感じてしまうのも確かで、大部屋に着いて心配そうにこちらを窺ってきた面々と言葉を交わす間も相手の手をしっかりと握り続け。)