加州清光 2015-11-15 21:35:33 |
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…あーあ、せっかく大人な対応をしようと思ったのに。もう諦めてあげないから、責任持ってずーっと一緒にいてよね。
('知ってもらいたかっただけ'などという健気さを装った言葉の裏の、醜い下心を見透かされたような心地がして言葉に詰まり。あまりのきまり悪さに目を逸らしてどう言葉を返そうかと悩みつつ、ふと相手の瞳に視線を戻すとそこにはらしくもなく不安の色が滲んでいて。自分の自己満足ではかえって相手を不幸せにしかねないのだと気づくと、わざと非難がましく開き直ったような言葉を連ねて。未来に思いを馳せる時の相手のどこかぎこちない笑みを思い出せば、今度はこちらが相手の頬にそっと触れて「そんな心配しなくていいって…最期の瞬間まで傍にいられること以上に幸せなことなんてないでしょ?」と穏やかな語調で諭して目を細め。)
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