ありがと。 (てきぱきと片付けを進めてくれる相手に礼を言って自分も立ち上がり、連れ立って厨へと移動して。手入れをしてもらえたためか出陣に対しての恐怖心はなく、むしろ久しぶりに刀の本分を思い出せる気がして想像するだけで血が沸き立つような心地がし。しかし自己満足や独り善がりで相手に迷惑をかけるわけにはいくまいと、出陣のことは一切口にせずに両手に布巾とスポンジを持ち「どっちがいい?」と問いかけて。)