ハナミズキ 2015-10-30 16:57:47 |
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早速、宿の手配をし、部屋割りをしようとすると、ユーリが一言こう言った。
「私とお兄ちゃんは同じ部屋がいいな~」
すると、すかさずアンズが喰いついてきた。
「あっれぇ~?ユーリって、ブラコンなんだぁ~?」
銅褐色の腕輪と童顔のため、アンズはユーリの事を自分より年下だと思っているらしい。そのため、ユーリに対してはつい、上から目線で話すのである。
返答に困っているユーリを見たモリトは、助け舟を出すかのように説明をしはじめた。
「ユーリはチョット人見知りなんだ。良く知らない人が一緒だと寝られないみたいでさ」
そう言ったのだが、
「そう言うのをブラコンって言うんじゃないのぉ~?」
もう、何を言っても無駄なようである。この際だからブラコン設定も付け加えようかと思うユーリであった。
その時に、本当の意味で助け舟を出してくれたのがハロルドだ。
「はいはい、アンズ。そこまでだよ。この間も言ったろ?
俺達は一緒に行動しても、基本的には別行動だって。
モリト達はモリト達。俺達は俺達なんだよ。
あんまり突っかかるなよ、アンズ」
「はぁ~い・・・・。」
何とか事が収まったようで安心をするが、この先の事も考えると不安も残る。
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