ハナミズキ 2015-10-30 16:57:47 |
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「モリト! モリト! いつまで寝てるの?! 早く起きないと朝食の時間が終わっちゃうわよ」
昨晩、ユーリと同じ部屋、同じベッドと言う事でなかなか寝られなかったモリトだったが、いつの間にか熟睡していたようだ。気が付けば朝で、ユーリに起こされるまで寝ていたとは、よほど疲れていたのだろう。
「もう朝なのか…」
まだ半分寝ぼけてはいるが、ゆっくりとベッドから起き上がり冷たい水で顔を洗う。やっと目が覚めたモリトは、1階にある食堂へと、ユーリと共に階段を降りて行った。
あまり広くはない食堂では大勢の人が食事をしており、モリト達が座れるテーブルは見当たらない。
人の多さに呆気にとられて立ちすくしていると、後ろから女将に声を掛けられ相席を勧められた。
「おやおや、お兄さん達ずいぶんゆっくりじゃないか。あいにく込んでてね、相席でもいいかい?」
「はい、俺達は構いませんよ」
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