《 小説 》 ビヨンド・ザ・ドリーム

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ハナミズキ  2015-10-30 16:57:47 
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オンラインゲームの中に入り込んでしまった男女2人の物語。

つじつまが合わない所はご容赦を…<m(__)m>

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  • No.28 by ハナミズキ  2015-11-07 08:17:29 

 魔物を退治した者には報奨金が出されるので、それに目がくらんだ冒険者たちが大勢集まり村は大賑わいだ。腕輪を見る限りでは、オレンジ(Lv31~)・緑(Lv41~)・水色(Lv51~)が多数目に入る。俺達の様な銅褐色のやつは1人も見当たらない。そりゃそうだ。冒険者として登録をした後、修練場で鍛錬をし、Lv10にならないと町の外には出れないし。
 出てはいけないという決まりはないが、自殺願望者でもない限り出る者は居ないだろう。・・・俺たち以外には。
 そんな俺達の事を見つけたならず者風の冒険者が、ニヤニヤと厭らしい笑いを浮かべながら近付いて来て、話しかけてきた。

「よう!坊主。ひょっとしてお前達もこのイベントに参加する気なのか?! ヒックッ ウィ~」

 フラフラと千鳥足でやってき、話しかける息が酒臭く思わず顔をひきつらせた。

「なんだなんだ?!その顔はよぉ!? ガキがこんなトコをうろつくんじゃねぇよ!死にてぇのか?! おめぇらは!」

 ガハハハと大口を開けてバカにしたように笑いながら、くるりと後ろを振り返り、店中に響き渡る声でこう言った。

「おい!みんな! このお坊ちゃん達が明日ゴブリン退治に行くんだとよ!」

 笑ながらそういうと、酒を飲んでいい気分になっていた他の冒険者たちも、「子供はママのおっぱいでも飲んでろよ」とか「あの腕輪の色見て見ろよ。銅褐色だぜ?! 頭おかしいんじゃないのか?!」などと言う声も聞こえてきた。
 店の中は急に騒がしくなり、俺達を、いや、俺を揶揄する言葉しか聞こえなくなっていった。これ以上ここに居てもまともな情報は手に入らないと判断した俺は、店主に空いている部屋が有るかどうかを聞くと、この宿屋は既に満室だと言われ、他の宿屋を紹介される。

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