ローザネーラ 2015-08-25 23:30:03 |
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>ローザネーラ
__人間であることには、それほど頓着しておりません。人であろうと、それ以外であろうと…お傍に置いて頂けるのであれば、どちらでもいいのです。…けれどもし甘えを許して頂けるなら、人間である内にこの血を求めては下さいませんか。
(唯一の存在に対する憧れは強く、しかしこれまで使用人として私欲を断ってきた身からすればこの上なく身勝手な欲望の塊と言える想いを相手に向けることは、自らのエゴを直視するような言い知れない不安を抱く行為で。けれどもそれを相手が受け取り、応えてくれた事実にそっと視線を上げれば心の底から安堵したような、内から湧き出る嬉しさを滲ませたような笑みで其方を見上げて。相手に寄り添うことができるのならこの存在がどう変化しようと構わないものの、ひとつだけ心残りとなっている願いを口にすれば頬を包む相手の手をそっと指を添えて。この屋敷に仕えてから今まで、実のところ食事を目的とした吸血は相手を含み誰からも施されたことがなく。ただの食事、そう思ってはいても何処か甘美で密やかなその行為に対して思うものもあり。零れる涙こそ止まったものの未だ瞳は潤みを湛えたまま、口にする聊か我儘な願いに僅かな羞恥を感じてか仄かに頬を染めれば居心地悪そうに視線を落として)
…既に生娘でないこの体が、貴方様の口に合うものではないのかもしれません。けれど、もし人間として血を捧げることのないまま人間を辞めてしまったら…__これから貴方に吸血される者全てに、嫉妬することになるでしょう。…正直今も、先程の使用人に…その、嫉妬と、言いますか…。
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