「くっ…畜生…助ければ…」 地面に手をつき、フラフラしながら立ち上がりながらそう呟く。 「助ければいいんだろぉッ!!」 少女を襲っている人間に向かって全力の拳を繰り出す。こんな事をしたら、いけないと分かっていた。こんな事をしても敵わないと分かっていた。ただ、頭の中にこんな言葉を並べおわる前に、体が動いていた。