『そらクンは優しいから…』 余分なものをかきけしたはずの頭に、とぎれとぎれの声が響く。その声に怯え、頭を抑えながら地面に膝をつく。 『また…僕みたいな人に頼られると思う…だから…その時は…』 「(やめろッ!もう…やめてくれ…)」 『たすけてあげてね』 「あ…ああ…」 力が抜け、地面に座りこむ。